【1・2・3級】簿記のおすすめ勉強法【本・独学】

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  • 簿記を独学で勉強するには?
  • 日商簿記検定1・2・3級に合格するためのおすすめの勉強法は?

本記事ではこのような疑問を解決します。

簿記は経済社会を生き抜く上での必須スキルであり、ビジネスをしていく上では必ず絡んでくる分野になります。

また、大学生や社会人にとっては、TOEICと並んで2大メジャー資格の1つとなっています。

しかし、一言で「簿記」といっても、3級から1級まで存在し、学習範囲幅広いです。

そこで今回は日商簿記検定1・2・3級資格を保有している筆者が独学で合格を勝ち取るための勉強法を解説していきます。

簿記のおすすめ勉強法

ライティング

まずはじめに日商簿記の勉強法に関して、1・2・3級すべてに共通することを説明します。


簿記の勉強は、インプットとアウトプットの比率を 3:7 にすることが大切です。


インプットとは、簿記の参考書を読んだり、Webサイトや動画で知識を収集することをいいます。

一方、アウトプットとは、問題集や答練などを使って実際に問題を解くことをいいます。


つまりインプットとアウトプットの比率を 3:7 にするということは、知識を学ぶことはほどほどにして、問題を多く解いていくことが大切であるということです。


そもそも簿記は実学であり、英語やスポーツなどと同じで、頭でわかっているだけではなく、実際に使っていかないと全く身につくことがありません。

そのため実際に電卓を叩いて、思考して、手を動かすことで、簿記を身につけていくことができます。


筆者は簿記の勉強をはじめた頃はインプット偏重型の学習をしていました。

頭ではわかった気になっていても、いざ問題を解こうとすると全く解けないわけです。

そのため問題を解くことをあまりせずに、インプット教材を何周も回転させることは非常にナンセンスなのです。

したがって、インプット偏重型からアウトプット偏重型に直し、問題が難しくてもわからないなりに思考をして学習を進めていったら、実際の試験問題にあたっても、スラスラと解けるようになっていました。


このように日商簿記1・2・3級すべてに共通する勉強法は、インプットとアウトプットの比率を 3:7 にすることが大切であるということです。

日商簿記3級の勉強法

日商簿記3級の勉強法では参考書を9割ほどマスターし、問題集についてもわからない問題がほぼないという状況を目指します。

2級、1級と上がっていくと勉強範囲を絞る必要がありますが、3級においては入門段階であるため、学習範囲をほぼ全てものにするという勢いで勉強をしていくことが大切です。

日商簿記3級の学習ステップについては以下の通りです。

  1. 参考書を読む(テーマ1つ分)→問題集の該当する問題をを解く

  2. ①のステップを全範囲2~3周回転させる

  3. 総合問題を解く(通常、問題集などに付いている)

  4. ①のステップで苦手な部分を中心に2周以上回転させる

  5. 再度、総合問題を解く(③で解いたものでもOK)

  6. 試験本番まで④のステップを繰り返す

日商簿記3級のおすすめの参考書と問題集は以下の通りです。

こちらの参考書・問題集を上で説明した学習ステップ通りにこなしていきましょう。

また、「簿記の教科書3級」にはテーマごとに例題が載っていますが、個人的にはこの例題を解かずに、「簿記の問題集3級」の問題に絞って解いていくことがおすすめです。


なお、簿記の入門書について深掘りしたい方はこちらの記事を参考にしてみてください。

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日商簿記2級の勉強法

2級からは工業簿記が学習範囲に加わります。

また、最近の日商簿記2級では、連結会計の基礎部分が1級から下に降りてきて、2級の試験範囲に加わったり、試験の難易度が1級に近づいているという傾向もあるようです。

そのため日商簿記2級の試験難易度は上がっているので、参考書と問題集に加えて、答練や総合問題集を使って学習を進めていくことが重要になります。

そして、商業簿記と工業簿記のどちらを先に学習していくかという点については完全に好みの問題です。

ただ、工業簿記は2級の勉強で、はじめて学習をするという方が多いと思うので、個人的には工業簿記から学習することをおすすめします。


日商簿記2級の学習ステップについては以下の通りです。

  1. 参考書を読む(テーマ1つ分)→問題集の該当する問題をを解く

  2. ①のステップを全範囲2~3周回転させる

  3. 総合問題を解く(通常、問題集などに付いている)

  4. ①のステップで苦手な部分を中心に2周以上回転させる

  5. 再度、総合問題を解く(③で解いたものでもOK)

  6. 試験本番まで④のステップを繰り返しつつ、答練や総合問題集を解きまくる

日商簿記2級のおすすめの参考書と問題集は以下の通りです。

なお、総合問題については過去問題集がおすすめです。

日商簿記1級の勉強法

日商簿記1級の勉強法からは、答練や総合問題集中心の学習へシフトすることが大切です。

1級の学習範囲はとても広いため、すべてを網羅することは費用対効果が最悪です。

また、すべての範囲を網羅しなくとも、重要な学習範囲に絞って効率的に学習をすれば合格は十分可能なものとなります。


しかし、やはり1級は独学での合格は少し難易度が高いため、予備校に通うことをおすすめします。

というのも、1級になってくると、予備校に通うことが一般的になるため、市販で売られている教材が少なくなってしまうのです。

そのため日商簿記1級を学習するための優良な教材は予備校が提供しているテキストと答練になります。


なお、予備校においては比較的安く効率的に1級を狙うことができるクレアールがおすすめです。
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まとめ

以上が簿記のおすすめ勉強法になります。

簿記の勉強においてはインプットとアウトプットの比率を 3:7 にすることが大切です。

また、日商簿記2・3級については参考書と問題集などの教材を中心に学習を進め、1級については答練や総合問題集を中心に学習を進めることが重要になります。

なお、1級に関しては独学ではなく予備校に通って優良なテキストや答練を使って学習を進めていくことが合格への近道です。


本記事が少しでもあなたのお役に立てれば幸いです。

最後までお読みいただきありがとうございました。