- NISA・つみたてNISAとは?
- NISA・つみたてNISAのメリット・デメリットは?
- NISA・つみたてNISAはどちらがいいの?
本記事ではこのような疑問を解決します。
近年、ネットやテレビでよく目にするようになったNISA。
なんとなく見聞きはするけど、NISAとは一体どんなものなのでしょうか?
そこで今回はNISA・つみたてNISAについてメリット・デメリットを中心にわかりやすく解説していきます。
NISAとは?
NISAとはNISA口座内で買った金融商品(株や投資信託など)から得た利益が非課税となる制度です。
つまりNISA口座を作って、そこで一定の範囲内で投資を行えば、その投資利益に対して税金がかからないという仕組みになります。
株式や投資信託などに投資をすると、これらの売却益や受け取った配当に対して、通常であればかかってしまう約20%の税金がかからないということです。
NISAは個人投資家の税制優遇のためにスタートした制度になります。
ちなみに、NISAは「Nippon Individual Savings Account」の略で、イギリスのISA(Individual Savings Account=個人貯蓄口座)をモデルにした日本版ISAのことです。
ここで1つ注意点があって、それは非課税の上限は利益額ではなく、投資額であるということです。
つまり投資額に対しては上限(毎年120万円までで総額最大600万円まで)がありますが、そこから出た利益はいくらであってもすべて非課税になります。
また、新規の買い付けは2023年まで可能で、保有期間は最大5年間です。
例えば、ある株式を買って5年間保有し、その後6年目で売却をしたケースを考えます。
このケースでは、5年間の値上り益は非課税となり、6年目における値上り益の上乗せ分は課税されるということです。
なお、年120万円の枠は使い回しをすることができません。
例えば、年に70万円分投資したら、それを年内に売却したとしてもその70万円分の枠で新たに新規の買い付けをするということはできなくなります。
NISAのメリット
・投資利益が非課税になる
・投資対象が幅広い
・5年経過後も非課税分をそのまま通常の証券口座に移すことができる
NISAのデメリット
・1日~数週間の短期売買を繰り返すと、すぐに非課税枠の上限に達してしまう可能性がある
・10年単位の長期保有では課税される利益額が非課税枠内の利益額を大幅に上回る可能性がある
・金融商品に投資をするため、利益を出さなければそもそも効果を発揮できない
つみたてNISAとは?
NISAにはもう一つの制度があり、それがつみたてNISAです。
つみたてNISAは基本的にNISAの制度内容と同じですが、NISAと比較して違う点が主に2つあります。
1つ目は積立投資専用の口座であるということです。
積立投資は毎月少額を積み立てながら投資をしていくという仕組みになります。
逆に言うと、積み立て以外の方法で投資信託を買うことはできないということです。
例えば、「今月はお金に余裕があるから買い増しをする」ということはできません。
2つ目は投資対象が投資信託に限られるということです。
普通のNISA口座であれば、投資対象は投資信託に限らず株式などにも投資をすることができます。
しかし、つみたてNISA口座では非課税になるのは投資信託による利益のみです。
つみたてNISAは年間40万円までの積み立てが可能で、総額の上限は800万円となります。
この積立額の上限は分配金の再投資も含めて年間40万円までということなので注意が必要です。
そのため投資のリターンである分配金の再投資額も含めて年間40万円になるよう積み立てを行うことが大切です。
投資期間については、新規の買い付けは2037年まですることが可能で、購入した年から20年間つみたてNISA口座で保有することができます。
20年間保有することができるため、例えば2037年に通常の証券口座に移されるのは、2018年に購入した投資信託分のみとなります。
なお、先ほどのNISAと同じく、基本的に非課税の期間内に売却することで利益がすべて非課税になりますが、売却せずにそのまま保有していたい場合でも、通常の証券口座に移すことができます。
この場合は、つみたてNISAの非課税期間内に発生した利益についてのみ非課税となります。
そして、つみたてNISAの投資対象である投資信託は、売買手数料が無料で信託報酬の上限が設けられている優良なものが対象となっています。
つまり金融庁が認めた良い商品だけがリストアップされているということです。
なお、売却や解約はいつでも自由にすることが可能です。
つみたてNISAのメリット
・投資利益が非課税になる
・投資対象は、金融庁が認めた優良商品がリストアップされている
・新規の買い付けを2037年まですることが可能で、購入した年から20年間つみたてNISA口座で保有することができる
・売却と解約がいつでも自由にできる
つみたてNISAのデメリット
・投資対象は投資信託のみ
・積み立て以外の方法で投資信託を買うことはできない
・ハイリターンは期待できない
NISA・つみたてNISAどちらをやるべき?
ここまでNISAとつみたてNISAの内容について確認してきましたが、NISAとつみたてNISAはどちらか1つしか選択できない※というルールがあります。
※
NISAとつみたてNISA間の途中変更:○
NISAとつみたてNISAの同時買い付け・同時積み立て:×
NISAとつみたてNISAの同時保有:○
NISAはこんな人におすすめ!
- 株式と投資信託の両方をやりたい方
- つみたてNISAよりもリスクを取って資産を増やしたい方
つみたてNISAはこんな人におすすめ!
- 投資信託のみやりたい方
- 比較的低リスクでコツコツ資産を増やしたい方
- 投資について初心者の方
なお、積立投資についてはこちらでシミュレーションができるので活用してみてください。
金融庁:資産運用シミュレーション
NISA・つみたてNISAのお申し込み方法
NISA・つみたてNISAをはじめるなら以下の2つがおすすめです。
SBI証券
・ネット証券の口座開設数がNo.1
・投資信託の数が最も多い
・国内株式、投資信託の買い付け・売却手数料が無料
楽天証券
・取引で楽天ポイントが貯まる、使える
・国内株式、投資信託の買い付け・売却手数料が無料
まとめ
- NISA
・NISA口座内で購入した金融商品(株や投資信託など)から得た利益が非課税
・投資額の上限は、1年で120万円、総額最大600万円である
・新規の買い付けは2023年まで可能
・保有期間は最大5年間
・年120万円の投資枠の使い回しはできない - つみたてNISA
・NISAの、積立投資専用バージョン
・投資対象は投資信託のみ
・年間40万円までの積み立てが可能(総額の上限は800万円)
・新規の買い付けは2037年まで可能
・保有期間は最大20年間
・投資対象は金融庁の認めた優良商品 - NISAがおすすめな人
・株式と投資信託の両方をやりたい方
・つみたてNISAよりもリスクを取って資産を増やしたい方 - つみたてNISAがおすすめな人
・投資信託のみやりたい方
・比較的低リスクでコツコツ資産を増やしたい方
・投資について初心者の方 - NISA・つみたてNISAのお申し込み方法
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