先日、こんな本を読みました。
『手紙屋~僕の就職活動を変えた十通の手紙~』という本で、著者は喜多川泰さんです。
初版が2007年8月に発売されており、10年以上前に書かれた本なのですが、2020年の現在にも通じる本質的な内容となっています。
この物語では、就職活動をしている大学4年生の主人公が、「手紙屋」と名乗る差出人不明の人物と、10通の手紙のやり取りを通して成長していく様子が描れています。
「手紙屋」からの手紙には、人として成長させてくれたり、新しい価値観を与えてくれたりする文章が書かれています。
そんな「手紙屋」からの手紙の中で、「成功する人と失敗する人の違い」という内容の文章が書かれていました。
この「成功する人と失敗する人の違い」という内容が個人的に心にとても響いたのです。
したがって、今回は『手紙屋~僕の就職活動を変えた十通の手紙~』の中で、「手紙屋」が書いた「成功する人と失敗する人の違い」についてご紹介します。
※本記事はネタバレを含むため、あらかじめご了承ください。
成功する人と失敗する人の違い
結論:才能ではなく、情熱
まず、世の中の失敗した人と成功した人に対して、それぞれ失敗した・成功した理由をどのように自己分析しているかという質問をすると、次のような回答が返ってくるそうです。
失敗した人:「私には才能がなかった」
成功した人:「どうしてもやりたいことを、情熱を持って続けてきただけ」
失敗した人の失敗した理由が「才能がなかった」であるならば、成功をした人の成功した理由は「才能があった」となってもよさそうですが、そんなことを言う人は誰一人としていません。
では、なぜこのような回答結果になるのでしょうか?
理由:マインドセット
失敗した人と成功した人の両者にはマインドセットに決定的な違いがあります。
失敗をしてしまう人は「才能」を頼りに夢を叶えようとします。
一方、成功する人は「情熱」を頼りに夢を叶えようとするのです。
つまり失敗してしまう人は「自分のスキルや才能で成功できることは何か?」ということを考えているわけです。
対して、成功する人は「何をやれば成功できるか?」ではなく「自分がどうしてもやりたいことは何か?」ということを考えています。
すなわち「才能(できること)」を頼りにしていたら、その才能の前に壁が立ちはだかった時に、その壁を乗り越えることができなくなってしまうのです。
しかし、「情熱(やりたいこと)」を頼りにしていれば、飽くなき探究心や好奇心によって、どんな壁も乗り越えていくことができます。
具体例:野球少年
ここに野球が上手な少年がいるとします。
その少年は周囲から野球の才能があると認められていて、事実、町内では一番野球がうまい少年でした。
そんな彼は自然と、将来の夢としてプロ野球選手を志します。
ただ、この少年が夢を叶えるために乗り越えなければいけない壁は計り知れません。
もし、彼が自分の才能を頼りに夢を実現しようとした場合、かなり初期の段階において、上には上がいることを知って挫折をしてしまうことでしょう。
しかし、誰よりも上手くなりたいという情熱は現時点での実力とは関係がなく、幾多の壁を乗り越えていくための原動力にすることができます。
おわり
以上で手紙屋のお話は終わりになります。
「成功するには才能ではなく、情熱が必要である」
なんだかすごく刺激を受ける言葉に感じます。
そもそも世の中で大成功を納めた偉人たちも我々と同じ人間なわけで、「才能」にそこまで大きな差はありません。
では、何がそんなに大きな差を生むのかというと、物事にかける「情熱」です。
世の中の偉人たちは、尋常じゃないほどの「情熱」を持っています。
そのため、まずは自分が情熱をかけられることを探し、それが見つかったら、ゴールに向かって突き進んでいくことが成功への軌跡となっていくのです。
あなたも「情熱」であふれた人生を歩んでいきましょう。