- AWSとは?
- AWSの代表的なサービスは?
- AWSのメリット・デメリットは?
本記事ではこのような疑問を解決します。
AWSはネットショッピングで有名なAmazonが提供しているサービスですが、IT業界の方でないとあまり馴染みがないものでしょう。
そこで今回はAWS興味を持った方や「今さら聞けない!」という初心者の方に、AWSをわかりやすく解説していきます。
本記事を読むことによって5分でAWSの概要を知ることができます。
AWSとは?
概要
AWSは「Amazon Web Services」の略で、Amazonが提供しているクラウドサービス(クラウドコンピューティング)の総称です。
クラウドサービスとはインターネットを介してコンピューター資源を提供するサービスのことです。
つまり、Amazonの優れたコンピューター資源(サーバー、ストレージ、データベース、ソフトウェアなど)をパソコンやインターネット環境さえあれば誰でも利用できるようになります。
サービスのはじまりとしてはみなさんおなじみのAmazonショッピングサイトを稼働させるためのマシンの仕組みを外部の企業などに貸し出すビジネスとしてAWSが誕生しました。
また、AWSの公式サイトを見れば確認できますが、多数の有名企業で導入されています。
ということで、AWSがインターネットを介してコンピューター資源を提供するサービスであるということはわかりましたね。
しかし、そもそもコンピューター資源がよくわからないという方は多いはずです。
なのでここからはコンピューター資源について深掘りしていきます。
コンピューター資源とクラウドサービス
コンピューター資源はサーバー、ストレージ、データベース、ソフトウェアなどを指し、企業が事業の運営などを行う上で必要不可欠なインフラそのものです。
例えば家を建ててそこで生活をしていくには電気、ガス、水道などのライフラインが必要不可欠です。
これと同じで会社をつくって運営をしていく上ではコンピューター資源が欠くことはできません。
Webを使ってサービスを展開していくのであれば自社サーバーが必要ですし、様々なファイルなどを保管するには大容量のストレージ、データを管理するためにデータベースなどが必要になってきます。
なお、企業だけでなく個人においても必要な場面はあります。
そして、従来であればこのようなコンピューター資源を自社で用意しなければいけませんでした。(これをオンプレミス型という)
自社で用意するとなると多額の資金やそれらを配置するスペースなどが必要で、さらに保守や運用も自分たちで行っていかなければならず、企業にとっては大きな負担となります。
しかし、コンピューター資源を借りることができるクラウドサービスではこのようなデメリットを一掃してくれるのです。
世の中においても、所有せずに様々なものをレンタルする「シェアリング・エコノミー」の流れが加速しています。
ここまでで、コンピューター資源を提供するクラウドサービス、つまり、AWSについての大まかな理解はできたと思います。
では、AWSでどんなことができるのかを代表的なサービスを見ながら確認していきましょう。
AWSの代表的なサービス
AWSでは現在100以上のサービスが提供されていて、技術の進歩とともに今後もサービスの数とそれらの質はグンっと伸びていくことでしょう。
それではAWSでよく使われている代表的なサービスを見ながらどんなことができるのかを確認しましょう。
本記事では以下の3つのサービスを紹介します。
Amazon EC2(Amazon Elastic Compute Cloud)
こちらはAWSクラウド上の仮想サーバーを提供しているサービスです。
仮想サーバーは主にWebサイトやWebサービスの構築・運用に使われます。
簡単にいうと、Webサービス(ネットショップ、動画配信)を動かす場所を提供してくれているということになります。
Amazon S3(Amazon Simple Storage Service)
こちらはAWSクラウド上のストレージサービスです。
簡単にいうと、ファイルなどのデータの保管場所を提供してくれているということになります。
耐久性にとても優れており、データをここに預けておけばほぼ100%失くしてしまうリスクはありません。
AWS Cloud9
こちらはAWSクラウド上の統合開発環境サービスです。
簡単にいうと、Web上でプログラムの開発ができる場所を提供しているということになります。
開発をする上では様々なソフトウェアをインストールする必要があったり、コードを記述して実行する上でいくつかも機能が必要であったりしますが、それらがすでに用意されているのでとても便利です。
AWSのメリット・デメリット
それではAWSの主なメリットとデメリットについて説明します。
メリット
・優れた高性能のコンピューター資源を利用できる
世界に名だたるAmazonのコンピューター資源です。
潤沢な資金がたくさん投資されているため、ショボいはずがない。
・使った分だけ課金する
料金は基本的に使った分しか発生しません。
主に時間単位での課金です。
・事業活動などに柔軟に対応
急にサービスを使う場合でも数分で利用できるようになったり、常に最先端の技術を利用できたり、継続的に値下げを行っていたり、etc..
デメリット
・自社のものよりも運用の自由度は低い
これは外部のサービスを使う以上しょうがないことですね。
独自の機能など付けたいときに障壁となる可能性はあります。
AWSの競合サービス
AWSのようなクラウドサービスはいくつもの企業が提供しています。
有名どころを3つピックアップすると、以下のサービスがあります。
・Azure(Microsoft)
・Google Cloud Platform(Google)
・Alibaba Cloud(アリババグループ)
どれも世界のIT業界を支配する超大企業ですね。
また、Canalys社の発表によると、AWSは世界シェアの3割以上を占め、No.1となっています。
まとめ
AWSとは?
- 概要
・Amazonが提供しているクラウドサービス(クラウドコンピューティング)の総称
・クラウドサービス→インターネットを介してコンピューター資源を提供するサービス - コンピューター資源とクラウドサービス
・コンピューター資源→サーバー、ストレージ、データベース、ソフトウェアなどを指し、主に企業が事業の運営などを行う上で必要不可欠なインフラ
・自社でコンピューター資源を用意するには多大な手間や資金が必要になるが、クラウドサービスを使えばこのような問題が一掃される
AWSの代表的なサービス
- Amazon EC2(Amazon Elastic Compute Cloud)
AWSクラウド上の仮想サーバーを提供しているサービス - Amazon S3(Amazon Simple Storage Service)
AWSクラウド上のストレージサービス - AWS Cloud9
AWSクラウド上の統合開発環境サービス
AWSのメリット・デメリット
- メリット
・優れた高性能のコンピューター資源を利用できる
・使った分だけ課金する
・事業活動などに柔軟に対応 - デメリット
・自社のものよりも運用の自由度は低い
AWSの競合サービス
- Azure(Microsoft)
- Google Cloud Platform(Google)
- Alibaba Cloud(アリババグループ)など
→AWSは世界シェアの3割以上を占め、No.1
以上がAWSについてです。
このようなクラウドサービスが発展していけば、今後は自社のインフラやオフィスを持たずにクラウド上だけで大きなサービスを展開していくような未来をそう遠くないのではないでしょうか。
現に私はそのような企業づくりを促進していきたいと思っています。
あなたもAWSのサービス一覧を見て、使ってみたいと思うものがあればぜひ果敢に挑戦していってください。
最後までお読みいただきありがとうございました。